2008年8月6日水曜日

害虫駆除

害虫駆除にもいろいろな手法があることを知った。

地方紙の投稿欄にウリミバエという害虫を駆除するために、害虫を繁殖する機関があるという記事があった。「害虫を繁殖?」と疑問に思って読んでいくと、養殖したウリミバエに放射能を当てて繁殖能力を取り去り、生息地域に放す。すると、本来繁殖で子孫を残せるはずの野生のウリミバエが放射能バエと交配することで子孫を残せなくなるのだ。もちろん1代では野生どうしが交配して子孫を残すので、これを何代かに渡って行い、徐々に子孫を残す確率を下げていくそうだ。

沖縄県ミバエ対策事業所のホームページへのリンク

放射能を与えたハエを野に放すことには若干の心配もあるが、当てる放射線が微量な事と子孫が残せないことを考えれば、害虫以外の虫や小動物まで巻き添えにしてしまう農薬ばら撒きよりはむしろ害は少ないのだろう。

この事業所ではウリミバエのほかにミカンコミバエという害虫に対する対策も行っており、こちらはオスの成虫を惹き付ける香料で雄のみを集め、殺虫すると言う手法のようだ。こちらはオスの数を減らして、やはり繁殖の確率を下げることで何代か後に根絶するという手法のようだ。

どちらも害虫をピンポイントで攻撃し、環境への負荷を軽くしつつ駆除という目的を達成するという点で巧妙な手法だと思う。
ちょっと不思議な、でもしっかりとした指針がある研究・職種があるものだと感じた。

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