太陽の光で二酸化炭素を分解・太陽炉利用の新技術開発:Garbagenews.com
年末年始にテレビ漬けになっていたとき、今年はやけに環境番組が多いなと感じていた。
ゴア元副大統領の「不都合な真実」の影響が大きかったのだろう。
バングラディッシュでは海面が上昇を続け、海辺に住む住人が数年毎に山のほうへ引っ越す姿が報道されていた。
原因は二酸化炭素による温暖化。 私たちの生活が豊かになる一方で、その代償として大量の二酸化炭素を放出し、地球の温暖を招いているとの内容だった。
少なからずショックを受けたが、今の我々の便利な生活を全て止められるかと言われれば、それは無理だろうとも感じた。 少なくとも自分について言えば、今の自分の生活は捨てれない。せいぜい無駄に使っている電気を消して、節電するぐらいだろうか?
話は変わるが、今日は土曜日。毎週楽しみにしている機動戦士ガンダムダブルオーの放送日だ。
見終わった後、アニメで出てくる太陽炉というキーワードで検索をかけていたら、思いがけずこの記事がヒットした。
太陽炉とは、太陽の光をレンズで一点に集めそのエネルギーを利用するものだ。
どうもこの装置で二酸化炭素を分解できるらしい。
キーとなるのはウスタイト(FeO)と呼ばれる物質。この物質の還元作用を利用するらしい。
CO2分解の手順としては
①. 大気中でFe3O4を加熱
②. 約2315℃でFeOと酸素に分解
③. 生成されたFeOが安定化しようとして大気中のCO2を分解
という段取りらしい。
通常この処理を化石燃料を燃やして行うと大量のCO2を排出し、本末転倒になってしまう。
太陽炉を利用すれば、CO2放出の心配はないため、この手法が生きてくるらしい。
記事によると1日に約2kgのCO2を処理できるらしい。
実験では1m四方ぐらいのフレネルレンズを用いてFe3O4の資料を加熱している写真が掲載されていた。特に記されていなかったが、この装置で1日2kgを処理できるのであれば、量産すれば温暖化を食い止めるぐらいの処理能力が確保できるのではないか?・・・と期待してしまう。
また記事には載っていなかったが、発表論文ではCO2分解より水素の発生に重点が置かれているようだった。この水素はエネルギー源として利用するのだろう。
素人考えだが、うまく運用されれば「CO2分解による環境保護」と「クリーン・エネルギー生成」の両立というすばらしい結果がついてくるように思える。
ところで、原理を調べるとあまりたいしたことではないようにみえるのだが、なぜ今までこの研究が活発に行われていなかったんだろう?
2008年2月3日日曜日
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